おそらくsionさんが御指摘してくださったのは
東屋の巻のお話です。
薫は浮舟を宇治の八の宮の山荘へと
こっそり誘って行きます。
これはもう夕顔の巻のシーンにそっくりです。
夕顔の巻で描かれたことが
もう一度念入りに繰り返されているのです。
今度の浮舟は殺されはしません。
ここでは浮舟は死にません。
私は思っています。
浮舟は
女性の嫉妬で殺されることのなかった夕顔なのだ・・と。
浮舟は
出世を拒んだ玉鬘なのだ・・・・と。
私は思っています。
源氏物語に紫式部が埋め込んだ陰の女性の流れとは
夕顔→玉鬘→浮舟の系列なのだ・・・と。
聡明で博学なsionさんには
私の言わないことまでも読み取られてしまいました。
とってもとってもうれしいことです。
掲載した写真は
大好きなブログのお友達すみれさんから
黙っていただいた夕顔です。