透明な瓶に手紙をつめてインターネットの海へ

きれぎれの落書きと私信 by 雪虫の伝説

タグ:源氏物語

夕顔・・すみれさんから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


おそらくsionさんが御指摘してくださったのは
東屋の巻のお話です。

浮舟を宇治の八の宮の山荘へと
こっそり誘って行きます。

これはもう夕顔の巻のシーンにそっくりです。
夕顔の巻で描かれたことが
もう一度念入りに繰り返されているのです。


今度の浮舟は殺されはしません。
ここでは浮舟は死にません。


私は思っています。

浮舟は
女性の嫉妬で殺されることのなかった夕顔なのだ・・と。
浮舟は
出世を拒んだ玉鬘なのだ・・
・・と。


私は思っています。
源氏物語紫式部が埋め込んだ陰の女性の流れとは
夕顔→玉鬘→浮舟の系列なのだ・・・と。


聡明で博学なsionさんには
私の言わないことまでも読み取られてしまいました。
とってもとってもうれしいことです。


掲載した写真は
大好きなブログのお友達すみれさんから
黙っていただいた夕顔です。

 


 

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雨

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

年月隔たりぬれど
飽かざりし夕顔をつゆ忘れ給はず

 

時はずいぶん流れてしまっています。
けれども彼女への想いは決して冷めてしまってはいません。

光源氏の心の中で
夕顔への想いはずっとずっと生きていたということです。


源氏物語のほとんど導入の部分で
亡くなってしまっている夕顔のことを
紫式部は忘れていません。

私が夕顔こそ
源氏物語の陰の主人公だと思いこんでいる
根拠のひとつです。


源氏物語玉鬘の書き出しです。

 

雨降りの図書館は雨降りの香りがしました。

 


 

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雨の季節

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

女を作るだけではなく
子どもまでできたとなると
四の宮も頭に血がのぼります。

女性のもとに人をやって脅しをかけました。

おまえなんか消えてしまえ・・・と。


源氏物語の季節です。

雨が落ち始めているからです。

 


 

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梅雨だね・・金魚

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


古い歌です。
さだまさし・・です。


遠い明日しか見えない僕と
足もとのぬかるみを気に病む君と


おそらく女性よりも男性の方がロマンチストです。


昔も今も
男性はドメスティックな部分に目をつぶって
平気でロマンティックな夢を見ます。

女性はドメスティックな現実のドマンナカで
平気でロマンティシズムを身に纏います。


私が喋っているのではありません。
紫式部のお話です。


源氏物語を書いたのは女性・・
紫式部・・です。

けれども
夢見る物語・・宇津保物語を書いたのは
男性・・・です。

 

梅雨・・源氏物語の季節です。

紫式部の挑戦状です。
知性あふれ
物語という形で革命を企てた女性

源氏物語は革命の物語です。
そう思っています。

 


例えば此処で死ねると
叫んだ君の言葉は
必ず嘘ではない
けれど必ず本当でもない


先の歌「まほろば」の最終部分です。

 

さだまさしは好きです。

ちょっとエッチなロマンティストです。

 

我が家の金魚は
梅雨だね・・と騒いでいます。


 

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頭は雲の中ですが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雨夜の品定めを書いたのは男性ではありません。
紫式部が書いたのだということを
忘れるべきではありません。


それに
四人の色好みの貴族による女性論????
それは本当のことではありません。


帚木・・・雨夜の品定めの場面の
光源氏は17歳です。


彼はほとんど何もしゃべってはいません。

本当に退屈そうです。
あくびをかみ殺して・・もう眠くて眠くてしかたないのです。

頭の中では他のことを考えていたに違いありません。
あるいは何も考えていなかったのだと思います。

 

雨夜の品定めの場面でのひとり芝居は
左の馬の頭・・・

ヒダリノウマノカミというヘンテコリンな名前の
ヘンテコリンな軽いステップの男が
ひとりでべらべら自慢話をしているだけです。

ヒダリノウマノアタマ・・・・そう呼べばちょっと笑えます。


そしてこれはこれで
重要な意味があります。
そう思います。

紫式部はしたたかな女性です。


雨の季節は
源氏物語にぴったりです。

梅雨は源氏物語のシーズンです。

 

 

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